先日、父の傘寿のお祝いでフレンチレストランへ行きました。
料理はもちろん、お店の雰囲気も良く、サーブしてくださる方の気遣いも素敵なお店で大満足でした。
コースを予約していたので、あらかじめメニュー表がテーブルに出されていたのですが、その内容は
「ジャガイモとういきょうのスープ」
「季節の野菜」
「アオリイカ」
「〇〇〇〇さんのスズキ」
「〇〇町 〇〇牧場の黒毛和牛」といったぐあいに、素材の名前のみでした。
料理が出るたびに何をどのように調理されたものなのか、添えてある野菜はどこで採れた何なのかなど詳しく説明をしていただき、こちらからの質問にも細やかに答えていただいたり、料理の背景も教えてくださるという、とても丁寧なサービス。
メニュー表はシンプルだけれど、サーブしてくださる方が詳しく説明してくださる。
このギャップについて、デザートの前に
「よく見かけるメニューは牛肉の何とか煮という風に、素材と調理名が書かれているけれど、素材しか書かれていないのはあえてなのか」を聞いてみたところ
「メニューを見て、どんな風に調理された料理が来るのかを想像したり会話したりして楽しんでほしいという、シェフの気持ちから」とのことでした。
料理を食べてもらうこと、そこから広がる様々なシーンやストーリーも提供していく。
より美味しく感じられるのは料理はもちろん、食べることを含めた『食事を楽しむ』ことにあるのかもしれません。
メニューから料理を想像し、テーブルを囲んでいる人たちやサーブしてくださる方との会話も楽しみながら、食べてみてまた様々な想像をし、会話も弾む。
美味しい料理を、ただ美味しく食べるのも良いのですが、その素材や調理法、シェフの工夫や想い、素材や料理の背景、お店の想い、スタッフの方の想い、料理だけでなく何を提供したいのかなどを知ることができると、一層美味しく感じられるのだと思いました。
これは料理に限らず、他のことでも同じなのかもしれません。
先月からスタートした『株式実践講座』では、参加された方が興味のある個別銘柄を持ち寄って、それについて、銘柄の企業の動向や、商品・サービスの内容や市場のことなど色々な視点から見ていきました。
一つの銘柄からたくさんのことを読み取ることは、まるで『食事を楽しむ』ことのようでした。
投資信託は買っていても、個別株は買ったことがないという方にとっても『株式実践講座』は楽しかったようです。
例えば、投資信託がお店で出された料理だとすれば、個別銘柄は料理の素材やソース、調理法のようなもので、投資信託の素材の内容や背景が分かると、投資信託を買うのも、成長を見守るのも楽しくなるのかもしれませんね。
byスタッフ